空調機設定温度の変更

イラスト

概要

節電時間を決めて通常時よりも空調の設定温度を変更(夏であれば設定温度を上昇)することで、使用電力量を削減することができます。予冷とともに合わせて活用できます。

※想定削減効果の計算例
  空調機器の消費電力(kW)×停止時間(h)×台数
 (厳密には予冷による消費電力増加分を差し引く必要があります。)

事例

大震災以降の節電対策として、空調の設定温度の変更は代表的な取組として実施されており、夏季の室内温度を26℃から28℃に引き上げることにより、建物全体のピーク電力に対して4%程度の節電効果が見込まれています。(資源エネルギー庁調べ)

あるオフィスでの取組結果においても、26℃から27℃への+1℃の変更で約3%程度の節電効果、26℃から28℃への+2℃の変更で6~7%の節電効果、さらに26℃から29℃への+3℃の変更で9~11%の節電効果が得られています。

これらは室内環境に合わせて設定する温度を選択する必要がありますが、恒常的にではなくても、予冷の活用等と併せて特定の節電要請時間に対してのみ設定温度を変更する等の取組が有効です。

なお空調の温度設定については、温湿度や二酸化炭素濃度等の規定に関する労働安全衛生法やビル衛生管理法への配慮が必要です。