A = 各平均燃料価格算定期間における1klあたりの平均原油価格
B = 各平均燃料価格算定期間における1tあたりの平均LNG価格
C = 各平均燃料価格算定期間における1tあたりの平均石炭価格
α・β・γは、原油換算平均価格を算定するための換算係数
燃料費調整単価とは、火力発電に使う燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の輸入価格に応じて電気料金を調整する金額のことです。火力発電は従来から日本の電力の半分以上を占めており、産油国の情勢や為替レート等で変動する輸入価格の影響を抑えて安定的に電力を供給する目的で、
1996年1月から燃料費調整制度が導入されました。当初は年4回の頻度で料金改定が行われていましたが、燃料価格の変動をより細かく反映させる目的で2009年に制度見直しがなされ、現在の毎月料金を改定する方法へ変更されました。
毎月の燃料費調整単価は地域の電力会社ごとに財務省の貿易統計価格(実績)から自動的に計算され、毎月の電気料金に加算もしくは差引されます。
燃料費調整単価 =(平均燃料価格 - 基準燃料価格) × 基準単価 ÷ 1,000
平均燃料価格 = A × α + B × β + C × γ
A = 各平均燃料価格算定期間における1klあたりの平均原油価格
B = 各平均燃料価格算定期間における1tあたりの平均LNG価格
C = 各平均燃料価格算定期間における1tあたりの平均石炭価格
α・β・γは、原油換算平均価格を算定するための換算係数
基準燃料価格は、料金設定の前提となる平均燃料価格のことです。
基準単価は、平均燃料価格が1,000円/kl変動した場合の電気料金単価への影響額のことです。
平均燃料価格算定期間の平均価格によって算定された燃料費調整単価は、次の燃料費調整適用期間に使用される電気に対して適用されます。