導入事例

八方尾根開発さま

八方尾根開発さまのスキー場や温泉施設のある八方尾根全景

地球温暖化を肌で感じる企業として、
リフトと降雪機の電気を実質100%再エネ化

日本の名峰、飛騨山脈(通称:北アルプス)のふもとに位置し、冬はスキー、夏はトレッキングなどで人気を誇る長野県・白馬村。中でも八方尾根開発株式会社さまが運営される白馬八方尾根スキー場は、総滑走距離 23,000m、最長滑走距離 8,000mのゲレンデが魅力の国際山岳リゾートで、初心者から上級者向けコースまでそろい、併設の温泉施設(白馬八方温泉)とともに屈指の人気を誇ります。
このたび白馬八方尾根スキー場に設置された全22基のリフトのうち、八方尾根開発さまが運営する15基すべてと降雪機の電気に、エネットの再エネ導入支援メニューEnneGreen®※1を導入。年間で、リフトで約500t、降雪機で約500t、合計約1,000tのCO₂排出量の削減を実現されました。今回の導入までの経緯や目的、周囲の反響や今後の取り組みの展望などを、執行役員の秋元 秀樹様(写真1)と、SDGsマーケティング部の松澤 瑞木様(写真3)に伺いました。

※1 エネットの電源構成の電気(主にLNG発電等)に再エネ指定の非化石証書を組み合わせた実質100%再生可能エネルギー(EnneGreenの詳細はこちら

  • 状況

    2020年、SDGs達成に向けた取り組みを宣言し、長野県の第6期SDGs推進企業にも登録。EnneGreenを導入し、当社が運営する白馬八方尾根スキー場のリフト10基の電気を実質100%再エネ化へ。

  • 挑戦

    「2030年までにすべての電力を再生可能エネルギーで供給する」「効率のよい圧雪車で使用燃料8%削減」という目標のもと、さらに大幅なCO₂排出量削減への取り組みを検討。

  • 効果

    さらに2022年に5基のリフトおよび降雪機関連設備にEnneGreenを導入し、年間で、リフトで約500t、降雪機で約500t、合計約1,000tのCO₂排出量の削減を実現(降雪機関連は90%以上の削減量)。

少雪問題や環境保全に真摯に向き合うため、
SDGsマーケティング部を発足

八方尾根はもともと自然豊かな山岳観光の地で、白馬村も「2050年ゼロカーボンシティ」を宣言していますし、環境意識が高く、高山植物の保護をはじめとする環境保全活動も盛んです。とくにここ15年ぐらいでしょうか、地球温暖化の影響をものすごく感じるようになりました。スキー場にそれまで当たり前に積もっていた雪が降らず少雪(しょうせつ)が頻繁になり、直近5年では2回ほど、1月14日頃になるまで山麓付近で滑走できない年がありました。
雪がないのは暖冬のためで、スキーができるようにするには人工降雪機でどんどん雪を作らなくてはいけません。それにはエネルギーをたくさん使い、CO₂をたくさん排出してしまいます。環境保全とはまったく逆のアクションを取らざるを得ません。今後も暖冬は続くでしょうし、雪を人工的に作るという事情は変わらないでしょう。でも、それだと私たちは社会にどう貢献できるのか。これまで環境面で社会的な存在意義への視点が足りていなかったのではないかと思いました。そんなときにPOW(Protect Our Winters )との出会いがあり、当社の環境への取り組みが一気に加速したのです。POWは、アメリカでプロスノーボーダーにより発足した、脱炭素社会の実現というビジョンに向かってさまざまに取り組んでいる組織で、日本では2019年2月にProtect Our Winters Japanが始動しました。私たちはPOWの活動に賛同し、2020年3月にパートナーシップを結び、環境保全への姿勢の表明としても2020年6月に社内にSDGsマーケティング部を立ち上げ、電気の再エネ化に向けて舵を切りました。もう、ここの流れはすごくスピーディでした。社長がPOWの代表と会って1週間のうちにはもう「SDGsマーケティング部」と名前にSDGsが入った部署を発足させることを取締役会で承認させ、補助金申請やスタッフ雇用などに向けて動き出し、3カ月後には部署ができましたからね。

写真1 執行役員 兼 営業・管理本部長 秋元 秀樹様

写真2 オフィスは白馬八方バスターミナルの目の前

電気の再エネ化のさまざまな選択肢の中で
魅力的だったEnneGreen

写真3 SDGsマーケティング部 松澤 瑞木様

もともとは冬期のスキーパトロール隊に従事していた松澤様。SDGsマーケティング部立ち上げ時に社員となり、電気の再エネ化を主導。「環境への取り組みに関する打ち合せで、現場を知っているので想いもあれば実態もわかることが強みになりました」と話されます

写真4 社内の壁面にもSDGsや省エネを呼びかける掲示を行い、社員の意識を高めている

写真5 EnneGreenによる実質再生可能エネルギー100%で稼働する咲花北尾根クワッドリフト

SDGsマーケティング部を立ち上げ後、まず、環境に配慮した電気に変えることから始めました。また、足元からできることとして小さなことでも、とにかくCO₂排出の総量を減らすための行動を開始。たとえば照明の点検をして使わないものは外し、使うところはLEDに変えたり、社用車も効率よく動かして台数を減らすなど、コツコツとやっています。最初は、今ほど「SDGs」というワードも世の中に浸透していなかったので、社員も部署新設に戸惑うばかり。取り組むにあたって社員一人ひとりの意識が同じベクトルに向かうことが重要と考え、社内勉強会を開催して世界のスキーリゾートがサスティナブルな活動を積極的に行っていることや、火力発電が温暖化に与える影響が大きいことなどを学び合いました。今ではちょっとした打ち合せでも、社員から「それってSDGs的にどうですか?」などといった発言も普通にあるので、意識はすごく変わりましたね(写真4)。
そして、SDGsマーケティング部発足の1カ月後にタイミングよくエネットの信越支店ができ、打ち合せを重ねてエネットのEnneGreen導入にいたりました。決め手は、調達コストもそうですが、対面で細かなところまで話し合えたことでした。再エネに向けての企業は、ほとんどが東京などにあって、資料がまず送られて、あとはオンラインで話を…となると、なかなか最初は理解が難しく、その点、エネットは行き来できる近場に支店の担当者がいて直接話し合えたので本当に助かりました。

導入時期導入施設
2020年12月~咲花北尾根クワッドリフト咲花第2ペアリフト北尾根第3ペアリフトスカイライン第2ペアリフト八方第1ペアリフト
黒菱第2クワッドリフト黒菱第3ペアリフト国際第1ペアリフト国際第3ペアリフトA・B 
2022年2月~名木山第2ペアリフト名木山第3トリプルリフトA・Bリーゼンクワッドリフト名木山ナイターカフェテリア黒菱
サンテラスぱのらま兎平ポンプ場うすばスノーマシーン展望アルペン除雪場 
2022年4月~グラートクワッドリフト北尾根レストスノープラザ咲花  

図表1・図表2 白馬・八方尾根スキー場にある全22基のリフトのうち、八方尾根開発さまが運用する15基すべてを2022年4月から実質再エネ100%の電気で運営

写真6・写真7・写真8
リフト券売り場やリフトの支柱にCO₂を排出しない電気を使用していることをステッカー等でアピール

導入後の広報活動で、意外なほど
評価され賛同が集まった

最初のEnneGreen導入時、ラジオなどのメディアも含めて広報活動を行いましたが、同時にこの年はキッズ向け「なきやまスノーランド」や、駐車場に予約制を導入したり、オンラインシステムでのチケット販売などニュースが盛りだくさんでした。その中で一番の反響が電気の再エネ化で、「大きなスキー場が先陣を切って環境問題に取り組むことが大事だ」といった賛同が強く寄せられたのには驚きました。スキーは自然の中のスポーツなので、楽しまれる皆さんも環境への意識が自ずと高くなるのかもしれません。また、当社が温暖化対策に取り組むことを知り、「そういう姿勢の会社で働きたい」という申し出もありました。大変うれしく、それが追加導入を後押ししましたね(図表1・図表2)。
スキー事業者という視点から見れば、アメリカの環境への取り組みは断然進んでいます。北米最大のスノーリゾートでHAKUBA VALLEYとも提携している「VAIL RESORTS®」は、まだSDGsという言葉もなかった1990年代後半から活動をはじめ、いまやアメリカでは環境やエネルギーに関する取り組みをしていないスキー事業者はありません。環境やエネルギーに対する取り組みがスキー場のブランディングを醸成し、働き手の獲得やお客さまの支持につながっていくのがアメリカの流れです。まさにそれをEnneGreen導入の電気再エネ化で実感した思いです。
 今後は、さらなるカーボンフリーや自然との真からの共生を考えていきたいです。たとえば、ゲレンデは木を伐採して整備されていますから、私たちにできる環境保全活動として、伐採の分も含めたカーボンフリーを実践すべきかとも考えます。その上で、エネットにもより幅広いご提案がいただけることを期待してもいます。今後とも、経済活動と社会への貢献を、当社なりのベストな形で展開していきたいです。

写真9・写真10 電気を再エネに切り替えた降雪機や施設

左から、
SDGsマーケティング部の松澤 瑞木様、
執行役員 兼 営業・管理本部長 秋元 秀樹様
(部署や本文中の役職は2022年2月現在のものです)

Interview

八方尾根開発さま

今回、当社が運営するすべてのリフトの電気を実質100%再エネ化できました。最後の1基は冬期に限らず年間稼働だったのでコストバランスの兼ね合いでなかなか難しかったのですが、燃料費の高騰が続く中、やっと実現できてほっとしています。
降雪機は当社では個定機・移動式・自走式を合わせて56台あり、今後も温暖化の影響を受けて70台ぐらいは必要になると見込んでいます。雪を降らせるには水をくみ上げる必要があり、そこにも電気を使いますので、この部分の電気の100%再エネ化は早期に図りたいと考えています。

https://www.happo-one.jp/

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    2018年に国内金融機関では初となるRE100に加盟。2019年1月に、使用電力の全量をエネットのEnneGreenに切り替えたことで、100%再エネ化を実現し国内企業初のRE100を達成されました。

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    エネットの電気に切り替え、更に、AIを活用した省エネルギーサービスEnneteyeをご利用いただいた結果、無人多店舗型ビジネスの課題を解決されました。

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    エネットのEnneGreenを複数の店舗に導入し、再生可能エネルギー化を推進されました。

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